企業において敬語は使えて当たり前と思われているマナーですが、学生の間は敬語に触れる機会があまり多くありません。学生生活での大人との会話、先輩との会話、またアルバイトなどでの会話で敬語を使ったことはあると思いますが、それが正しい敬語ではないことが多々あります。冒頭でふれた「敬語は使えて当たり前」という中には「正しい敬語が使えて」という事も含まれています。今一度、自分の話している言葉を見直し、正しい敬語を身に着け就活に臨みましょう。
尊敬語と謙譲語
学生生活でふれることが少なかったという敬語が、「尊敬語と謙譲語」です。敬語は普段から使っているから大丈夫という人も尊敬語と謙譲語をうまく使いこなせていない事が多々あります。「尊敬語とは相手の言動」に使用する言葉で、「謙譲語とは自分や身内の言動」について使用する言葉です。逆に使えば、それだけでマナーがなっていないと思われ、どちらかだけが正しくてもマナーがなっていないと思われ、就活においてマイナスに作用します。尊敬語と謙譲語を学び正しく使い分けましょう。
尊敬語と謙譲語の一例
尊敬語と謙譲語の一例です。この他にもありますが、よく使用するものを記載しています。また言い方が一つではない場合もありますのでシーンに合わせて使用しましょう。また混同してしまう場合がありますので注意しましょう。また、尊敬語と謙譲語の他に「丁寧語」と言われるものもあります。単に語尾が「です、ます」に変わるだけのケースが多い言葉ですが、その言葉に「お」をつけるだけで尊敬語と謙譲語なると勘違いしている事もありますので、合わせて注意しましょう。
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尊敬語 |
謙譲語 |
言う |
おっしゃる |
申し上げる |
聞く |
聞かれる |
伺う |
見る |
ご覧になる |
拝見する |
知る |
ご存じ |
存じ上げる |
会う |
会われる |
お目にかかる |
する |
なさる |
いたす |
食べる |
召し上がる |
いただく |
行く |
いらっしゃる |
伺う |
来る |
いらっしゃる |
伺う |
帰る |
お帰りになる |
失礼する |
もらう |
もらわれる |
頂戴する |
クッション言葉
クッション言葉とは、本題に入る前に差し込む言葉となります。クッション言葉をうまく使う事で、直接伝えづらい言葉なども柔らかく相手に伝えるとこができます。
代表的なクッション言葉恐れ入りますが、恐縮ですが、よろしければ、差し支えなければ、申し訳ございませんが、ご面倒をおかけいたしますが、ご迷惑をおかけいたしますが、お手数をお掛けしますが
その他のよく使う言葉
一人称は「わたし」「わたくし」、相手の会社は「御社」「貴社」、同意は「かしこまりました」「承知いたしました」、謝罪は「申し訳ございません」、「失礼いたしました」