自己分析の目的は、企業選定への活用、エントリーシートや履歴書、面接での自己アピールに活用するなどの就活全般にに役立てる事ですが、自己の経歴を書き出し表面的な分析をしても最大限に活用することができません。自己の経歴を最大限に活用するには、経歴を深く掘り下げる必要があります。
好き、嫌い、得意、不得意
最重要項目と通常項目の選別の後に、その項目をさらに分けていきます。図のもとに、得意で好き、不得意で好き、得意だけど嫌い、不得意で嫌いに当てはめていきましょう。
最重要項目、通常項目を振り分けた後なので、嫌いや不得意に該当する経歴がなければ、切り捨てに含めた経歴から嫌い、不得意に該当する経歴を2~3当てはましょう。
振り分けた経歴を掘り下げ、その掘り下げた内容に理由付けを行う事で自分の特徴をつかんでいきます。
掘り下げと理由付け
好きでもあり得意でもあるもの、好きなもの、得意なもの、好きだが得意ではないものに分けた経歴を掘り下げて、その掘り下げた項目に理由付けをしましょう。ポジティブな事の掘り下げとネガティブなことの掘り下げは別々に行います。図の右上に近い経歴がポジティブなもので、左下に近い経歴がネガティブなものになります。
例えば、不得意で好きに分けた、どちらかといえばポジティブな経歴に、ピアノを10年習っていたという経歴があったとしましょう。その経歴の掘り下げとその理由付けをしてみます。
- なぜピアノを習ったのか → 親に進められて興味を持ったから
- ピアノは好きだったか → ピアノは好きだった
- はじめから好きだったのか → はじめは嫌いだった
- いつから好きになったのか → 段々弾ける曲が増えてきたことから
- なぜピアノが好きだったのか → うまく弾けるようになると面白いから
- ピアノは得意だったか → 得意ではなかった
- 得意ではないのになぜ好きなのか → 得達成感があったから
- どんな達成感があったのか → 弾けなかった曲が弾けるようになった
- 困難なことはあったが → うまく弾けないことがあった
- その困難は克服できたか → 克服できた
- どうやって困難を克服したか → 時間を増やして何度も繰り返し弾いた
- 克服した結果何を得たのか → 達成感が得られた
- 達成感から何を得たのか → 努力をすると実を結ぶこと
上記のような理由付けした内容からは、様々な自分の特徴が見えてきます。その特徴はポジティブな経歴を掘り下げたとしても、ポジティブになる場合もネガティブになる場合もあります。
特徴から自分を知ろう
上記のピアノの例で考えると、好きなものであれば得意ではなくても継続して取り組める、好きなものであれば困難を乗り越えられる、嫌いなものでも挑戦できる、挑戦した結果新しい自分を発見できる、挑戦の結果達成感を感じることができるといった自分のポジティブな部分を見つけることができます。ポジティブなものは自分の強みとしてアピールすることができます。
これを企業選定に当てはめてみると、好きな分野だけではなく苦手な分野でも嫌いな分野でも挑戦できるので選定する企業を幅を広げることができます。
掘り下げはポジティブな内容だけで行わず、必ずネガティブな内容も掘り下げましょう。ピアノの経歴でいうと得意ではなかったことを掘り下げていく事になります。ネガティブな内容を知れば、自分に向いてない分野がわかったり、面接までに克服しなければいけないことが見つかったりする事もありあます。